前日夜から眠りは浅く目覚まし時計を5:20にセットしていたけど目覚まし時計が鳴るのを見つめる僕がいる ただ今の時間5:00ちょうど あたりはうっすらと明るい、前日の雨はやんだようだ良かった。もはや目覚ましが鳴るのを待ちきれないので時計を止めて起き上がる。とりあえず顔洗ってテレビつけて天気予報を見ると昨日とは変わって曇りになっている、午後からは晴れてくるようだ 「ヨシッ」雨さえ降らなければ問題ない。ゼッケンを背中につけたジャージやらなんやらを着込んで出発の準備 どうやら隣の方も向かいの方も富士ヒルに向かうようでもう出発している! いかん出遅れた。急いで支度をして出発この時点で5:45くらいなのでまあまあ予定通り。そして予約していた富士急ハイランドの駐車場に到着6:00。僕は第5ウェーブなので7:40からスタートとなるのでちょうどいいと思う。早速車から自転車をおろして準備を整える 忘れてはいけないのが効果があると確信に変ってきたアミノバイタル、こいつを2袋飲む、こいつを飲むようになってから後半のスタミナの持続が上がっている。
そして いざスタート会場へ出発6:30。
会場へ向かう道中続々と選手たちが合流してくる状況にだんだんとテンションが上がってくる。会場に到着後最初にコロナ感染対対策としての検温になるがここで誤算が! メッチャ並んどる。これは想定外 スタート時間に間に合うか?周りの人も同じようなことを言っている。だが15分くらいで中に入れた7:15
そしてトイレに行ってスタート地点まで歩いていく、あと15分で始まる。 1年間長かったなぁなどと考えながら待つこと少々、そしていよいよ第5ウェーブスタートの合図 最初は混んでいるので少し待ってから出発した
ここからは写真取れないので文字だけになってしまいます すません
計測開始地点までは集団で徐行運転 なんだか去年より人が多い気がする。後でわかったんだけど今年は8000人以上が参加らしくコロナ以前の状況に戻りつつあったようだ、どうりで人でごった返してる。逆に渋滞とかしないだろうかなどという心配が、などということを考えているうちに計測開始地点が見えた! 少し手前から速度を上げて、、、スタート! ついに始まった昨年のリベンジ ここから1合目までは昨年の本番も今年の試走でも一番の課題だったところ、富士ヒル攻略の定説としては距離が長いので序盤は抑え気味で走るというのが定説だが僕の場合は違う、昨年それで失敗した。
実力がブロンズギリの人は各ポイントでの目標タイムがそれぞれギリなはず そこで遅れるとスタミナが切れる後半で挽回するのが極めて難しくなる。なので最初の関門から目標タイムより遅れてはならないのだ絶対に、しかも序盤は体が温まっていないうえに急こう配の区間でかつ渋滞も発生するし無理すると定説通り後半がしんどくなるという非常に非常に難しい それがスタートから1合目までの区間なのだ したがって体を温めつつできるだけ心拍数を上げず渋滞を回避しながら目標タイムを目指す。非常にムズイ 常に見ているのはパワーメーターだ これを目標以上にキープできれば目標タイムクリアできる。今回は昨年の教訓を生かして序盤からギリギリを攻める、パワーは維持できているが心拍数は早くも160突破 いや さすがに飛ばしすぎか?
最初の駐車場で応援団がいる おじさんが全力で声かけてくれる メッチャうれしい元気が出る。5km看板通過 目標クリア、そのまま1合目看板 ヨシ 目標タイムより30秒ほど早い。なんとか一番の課題をクリアした そして休む間もなく2合目の目標タイムを目指すがやはり1合目までの無理のせいでしんどい しかもここから後ろに誰かピッタリと張り付いてきた、いいペースメーカーにさせられているけどこの時点では特に気にならずそのまま目標パワーだけを見て走る、ここから2合目までは勾配の緩急が連続するのでここでのポイントは勾配が緩いときに意識してパワーを維持すること そして同じ筋肉を使わないように時折ダンシングを織り交ぜるこれも練習でわかったことだ、でもこのあたりからだんだんと後ろについている人が気になりだした。ペースが合わないなら抜けばいいのに そういうわけでもなさそう。
そして脇からはチームで走っている人や上位の目標を狙っている人の集団がすごい勢いで抜いていく さすがにこれにはついていけないけど2,3人のちょっと早い人の固まりが現れる(ゼブラジャージを着ているのでゼブラさんと呼ぶことにする) なんとかこれに食いつくとこれが絶妙なペースで僕の実力よりも僅かに速いくらいのペースだ なんとかこれに食いつけ。そして2合目 目標タイムほぼピッタリ。2番目の駐車場を横目に左へ大きくカーブ ここから淡々と登るメンタルが試されるポイントだ。
ここでもゼブラさんたち2,3人の僅かに速いペースの人についていく 勾配が緩くなったところで追いつき急こう配になって離されるの繰り返しだがここまでなんとかついていけてる そうしているうちに3合目なんとここで目標タイムより1分くらい速いぞ ゼブラさんたちのおかげだ この人たちになんとしてでもついていくんだ。そしてここからほぼ直線の登りを淡々と登る、ここではちょうどこの後急こう配区間が待ち受けるので3合目過ぎのこの勾配がほぼ一定でかつ直線区間で補給するのが良い 前回の試走ではここで急激なパワーダウンに見舞われた。おそらくあれば軽めのハンガーノックだったと思う(この日の朝食が軽めだったというのもあるが)そして補給食は僕の場合ゼリーの一択もちろんアミノバイタル。
しかも赤のパーフェクトエネルギーがいい
この直線区間で補給をとったら急に元気になる。そのテンションでゼブラさんを追いかけこの区間を乗り切る そして4合目、ここでも目標より1分くらい速い ヨシ維持できてる。でも徐々にパワーが落ちているのがわかる 高地ではやっぱりパワーは落ちるのだ。どうにかパワーを維持したい いや というよりこのゼブラさんたちについていきたい。
ここで登りのスプリット区間だが そんなことは全く意識せず黙々とゼブラさんについていく このころ僕の後ろにぴったりついていたなんとなく嫌だなあと思っていた人はもういなかった ゼブラさんについてこれなくなったんだな。そして4合目からはいくつかの急こう配区間が続く後半で最も厳しいセクション、大沢駐車場ここも目標パワーを維持してなんとかゼブラさんについていく しかしここらへんから強烈な向かい風! クソっ想定外、試走でもこの向かい風は無かったからメッチャきつい、更に進んでダメ押しの奥庭駐車場クライム! ここでゼブラさんに離される なんとかと思うもののパワーが出ない クッソ 離される。
そして横からはゼブラさんたちの固まりの一人(僕より前に脱落した赤いジャージの人)が再び僕を追い抜く この人にはなんとしてでもついていくぞ、奥庭クライムを登りきったところで平坦路へ突入するためギヤをアウターへシフト そしてこの赤ジャージの人の後ろへ入りラストの平坦路 スピードを上げるが35km/hどまり ここで赤ジャージの人が限界のようだ なので僕が前へ出る、だがその次の瞬間さらに大外から青ジャージの速い人が登場 おおおおっ 青ジャ先輩!ついていくぜえー おおりゃーーーー40km/hまで乗せる 最後の力を振り絞れ! 雪崩で崩れた道の迂回路S字を超高速で曲がるー もはやクライマーハイでおかしくなってる。ラストのトンネルを超え青ジャ先輩が遠ざかる もうだめだー というところで最後ダメ押しの急こう配が見える、この速度を維持したまま惰性で行けるとこまで行く でも青ジャ先輩には届かない、、遠ざかる青ジャ先輩を見つめながらラストの急こう配を駆け上がる ゴールが見えた! 行けイケイケ池ー!! 電光掲示板が時を刻む、、、、 ゴール!!!!
サイコンのタイムは、、、、、
1時間26分! やったー 手動でそれだからさすがに公式タイムでも90分は切ってるはず。出し切ったー
そのまま売店前まで惰性で走って崩れ落ちる。見たことあるユーチューバーがいる。泣いている人がいる。称えあってる人がいる。叫んでいる人がいる。喜びを爆発させている人がいる。そして僕は「放心」、もちろん目標達成なのでうれしいし達成感もあるけどいつもの場所で写真を撮りいつもの場所で水を飲みしばし「放心」。そして富士山を見上げると曇っていた山頂がなんと徐々に晴れていく なんというプレゼント
昨年は話のネタにと思って参加したものの終わってみれば93分という結果に大いに悔やみ 来年も参加して絶対にブロンズを取ってやると決心した雨の5合目、今日はそのときの決意を叶えた。
大人になってから 特に家族を持つようになってからただの遊びに本気になり我ながらよく1年間もまじめに練習して取り組んだものだなあって思ったし そんな経験は初めてだったような気がしてとても充実感でいっぱいでした。 ありがとう富士ヒル そしてまた来年、、、、出ようかな、、、
これにてオジサンの挑戦記は終わります。 次回 この時の機材、人間のスペックなどを後記として書きたいと思います。 ではまた
最終回前編はこちら
コメント