勝負ホイール MAVIC KSYRIUM PRO SL CARBON (4)

レビュー
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魔改造 そう前回のテストで期待外れだったこいつをまだ見捨てない ワイは 魔改造 するのだ。

事前にあれこれネットで調べて、準備して、作業して、、、、完成! の予定、、、

だったのですがネットの情報が極端に少ない、ならば自分でと思い立ちやってみた結果を記録として残しました。ネット情報が少なかったので「日本一詳しいオーバーホールの方法」として書いてみましたので皆さんの参考になればうれしいです ではどうぞ。

まず準備として必要な部品と工具を揃えました。

魔改造メニューとしては基本的にはベアリングの交換になります。というのもマビックのホイールはメンテフリーを重視しているためシールドベアリングを採用しています。しかもシールには3種類あってメタルシールとゴムシールがあります、ゴムシールには接触型と非接触型がありマビック純正は接触型のシールドベアリングを採用してます これを非接触のベアリングに交換するだけでも効果はあるようです。セラミックベアリングはどうなのかというとこれももちろん効果はあると思いますが、、、、、また後半に書きます。

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魔改造の概要

魔改造とは言っても特別なことをするわけでもなくベアリングを軽く回るやつに交換するのが基本作業です。マビックのベアリングは接触式のシールドベアリングというのを使っているためこのゴムシール部分が回転抵抗となって重く感じるんです。なので汎用の非接触式シールドベアリングに交換するのと グリスを話題のベルハンマーにしてみようと思ってます。これらが魔改造のメニューになります。

フロントホイールの作業

ルマビック公式ホームページには部品表があります これは便利

フロントはベアリング2個(図の④)使ってます 型番は 6901 となってます

これは汎用品の規格でもあるのでモノタロウでもamazonでもどこでも購入できますね。

早速購入 ポチっと

NTNの6901番 LLBというのはゴムシールの非接触という意味になります。

ちなみに6901のサイズは 内径12mm×外径24mm×幅6mm という非常に一般的なものです

そしてベアリングを外す作業なんですがネットでは叩き抜くという荒業が多かったです。だがしかしなんといってもヒロシにとっては高級ホイールなので万が一にも壊してしまったら精神崩壊しそうなので安全策を取ってベアリングリムーバーをアマゾンで購入しました まあ2000円くらいだったのでホイール壊すこと考えたら安いですよね。でも届いたのをみたら吹きました! 画像見てみてください

「ヘホチネュ」って何!? 中身は一応それっぽいけどマジでうける!

そして工具など揃えて作業開始です。

まずこのシャフト先端についてるスペーサー的なものを外します これは手で抜けます。これを外すとワッシャーのようなものが入っているのでこれも手で外します。するともうベアリングが見えます。

反対側は抜け止めがあるのでそれを外します

これは玉押しのようなものなのでマビックの専用工具で外すのですが締め付けトルク小さいのでは写真のようなサークリッププライヤーなどでも外れます。

反対側のシャフト先端は6角のレンチがかかるようになっているので6角レンチを入れてワッシャーはサークリッププライヤーで押さえてくるくると回して外します、するとシャフトが抜けるようになります。この状態で両サイド共にベアリングが抜けるようになります。

いよいよ「ヘホチネュ」を使ってベアリングを抜きます

「ヘホチネュ」(おいいい加減にしろw)はいくつかのアダプターがありベアリングのインナー側にひっかけて引き抜くスタイルになります。アダプターの後ろからボルトを入れると先っぽが開く構造になってます、これでベアリングのインナーにはまる仕組みになってます。アダプターをベアリングに入れてボルトを突っ込んで開いて傷がつかないように木片をかましてカラーを入れて上側のナットを締めるとボルトが引きあがり、はいベアリングが抜けました。反対側も同じように抜きます。

左が構成部品 右の写真上が元々のベアリングNSK製品、下側がNTN製非接触シールベアリング

ではこのベアリングを更に魔改造します。

ちなみにこの状態のベアリング単体でくるくる回しても非接触ベアリングのほうが軽く回るのがわかります。

安全ピンを使ってシールを外します。このときインナーレース側から外すのがお勧めですなぜならこのシールはアウターレースにはまっておりインナーレース側が非接触となっているのでインナー側が僅かに隙間があるからです。このようにシールを外してーーーーーーー

小さいタッパーに入れておいた灯油にどぶっとどぶ付けしてグリスを洗い流してしまいます。

そしてグリスを洗い流したら適当に乾燥させて回してみると「スゲー!めっちゃ回る」そりゃそうだ ベアリングの回転抵抗の大半はグリスの粘度なので、だからまずはこいつを洗い流してしまう。でもそのままだとさすがに焼き付いてしまうのでワイはこのグリスを少量使う

そう「ベルハンマーグリス」 こいつを使ってみます。

このグリスを少量入れたら再度シールで蓋をします。で 完成 手で回すとまあさっきより多少重いですが最初よりは軽い気がします でもこいつは圧力がかかった時こそ本領発揮するので無負荷の状態では良くわからんです、きっと荷重がかかった状態では最初より良く回るでしょう。

そして組付け、組みつけも「ヘホチネュ」(おいもうやめろ!)を使います。

僕はベアリング圧入するときはだいたい古いベアリングをあてがって押し込みます。反対側は抜くとき同様傷付かないように木片をあてがって慎重に締めこんでいきます。反対側も押し込んで、、、完成!

左が交換前、右が交換後

うまくいったーーーーワーイ フロント完成!!!

リヤホイールの作業

まずはマビック公式ページより

リヤハブは⑤の 17×28×7 というサイズのベアリングが使われています。ところがこれNTNなどのメジャーなメーカーの一般的なサイズラインナップに無いんですよ。

そんで探しまくったところamazonにはありました。しかしこれどう見ても中華製品なんですよね、こんな大事な部品に中華をつかうのはどうかとも思ったのですが背に腹は代えられないということで中華購入しました しかーも どうせなら(??)と思ってセラミックにしてみました。

そしてフリーボディ内部のベアリングも交換しようとしたのですがどうもこれは非分解部品のようで部品表の中にも記載無いんですよ。でもネットではこれを分解して交換している人もいるのでどうしてもやりたいんですがどうもこのベアリングを外す際に蓋になっているナットを外すのに特殊工具が必要なようです。しかもその締め付けトルクがハンパなく固いようで適当な工具で代用はできないみたい。なので特殊工具を購入しようと検索してみると な、なんと 11000円!!!!。。

はあー!? 最近老眼ひどいので見間違えですね、、、せんひゃくえん かな?、、、ん?

いや いちまんせんえん 11000えん! 間違いない なんじゃこりゃーこんなもん買えるか!とこの時は一蹴し なんと工具の自作に走りました。ネットで画像を見て5角の穴に入るような形状だなフムフム ホームセンターであれこれ物色してたどりついたのがこれ でかいナットと細いボルトのセット

こいつに5か所穴をあけて小さいボルトを打ち込んで、、、とやってみて一応完成したものを使ってみたんですが 結論から言うとダメでした。爪となるボルトの強度は低すぎて曲がって滑ってナット側を壊しそうだったのでやめました。 でも一応そんなことをやったということだけ残しておきます。

ということであれこれ試した結果最後は結局専用工具を泣く泣く購入することにしました このときからマビックが嫌いになりました。 11000円ですよ こんなのが

でもあとからわかったのですがやはりこれを使うナットは非常に高トルクで締め付けされているのでこれは必需品となりそうです。

ではこいつを使ってフリー側からやっていきます。

まずはフリーを抜きます。これは工具などは不要で手で引き抜きます、すると外れます。

ID360の外したフリーボディ

左が内側で、右が外側になります。 左の緑に見えるのが内側のベアリングで外側は例の特殊工具で外すナットを外します。 どうやるかというとフリーにスプロケットを仮組してスプロケットおさえを使ってフリーを固定し、特殊工具でナットを外します。

ナットが外れるとベアリングがむき出しになるのでプーラーを使ってベアリングを抜きます。

そうすると中にアルミのカラーが入っていてこれを外して奥側のベアリングも抜きます。

図のピンク色が特殊工具で外すナットでこれを外すとオレンジ色のワッシャーが入っておりこれを外すと緑色のベアリングが抜けるようになります。ベアリングを抜くと赤色のカラーが入っているのでこれも外します。そして最後に水色のベアリングを抜くのですが このとき緑色のベアリングがはまっていた場所は圧入部位となるのでここを通過させる際にもプーラーで引き抜くか思い切って叩き抜くしかありません とにかく奥の水色のベアリングは2か所の圧入個所を通過させないと抜けないのです。まあマビックとしてはここは非分解らしいのでこのようなメンテナンスは想定外なんでしょう。

下の画像はバラバラになった状態 左からフリーボディ、奥側のベアリング、カラー、手前のベアリング、ワッシャー、特殊ナット  です。

ベアリング圧入時はこれと逆の手順でやります。まずは奥側のベアリングを圧入してカラーを入れて外側のベアリングを圧入します。このカラーが外側ベアリングの圧入制限のようになってるんです。

外側ベアリングを圧入するとき 普通に圧入工具で圧入でもいいのですが特殊ナットを締めこんで行っても圧入できます。このナットの締め付けトルクが硬いのもこのせいじゃないかなと思いました。

*ちなみに図で説明した色は本物にはついてないですから 念のためwww

では本命のハブのベアリング交換です

フリーボディを外すとID360のスプリングとギヤ(2枚)が見えます。まずはこれらを外します。そしたら外部からの水などが入らないようなシールがあるのでこれも外します。そうすると右の画像のような状態になります。

じつはここでちょっと悩みました ここから先がネット情報に無いんです。コスミックカーボンなどのハブはこの奥のギザギザしたところが別体の部品で外れるようになっているんですがキシリウムカーボンはどうもハブボディと一体のようです。でもそうすると奥のベアリングが抜けないように見えて、、、、、でも心配ご無用 このベアリングの外径とボディのギザギザ部分 どうもギリギリのクリアランスでできてるようでこの状態でプーラー使えばベアリングは抜けます。

しかし!! その前にベアリングを押さえているスナップリングを外すのを忘れずに!隠れていて見にくいのでご注意

わかりますか? 右の画像はスナップリングを外したところ 左は外れた後 この状態になればベアリングが抜けます。

次に問題の左側 特殊ナットをスペシャル工具で外します。これがクソ硬いのでケガしないようにご注意。外れるとワッシャーが入っておりこれも外すとベアリングが登場します。

この状態になればシャフトをたたき抜くことができます。最初はプーラーで抜く方法をあれこれ考えたのですが 両サイドのベアリングが圧入状態なので最初はシャフトもろともどちらかに叩き抜くしかありません。これを後々構造を確認してみると左側に抜くのが正解なような気がします。

下記の画像のように左側にゴムハンマーを使って叩き抜きました。画像のようにベアリングもろとも抜かれます これはシャフトに段差が付いておりベアリングはその段差に押し付けられている状態なのでシャフトをたたくとその段差がベアリングを押してベアリングが抜けます。

反対の右側にはこのような段差は無く棒状の部分で支えているだけなので右側に抜いてもベアリングは出てこないような構造になっている気がします

これでシャフトが抜けたので反対のフリー側はプーラーを使ってベアリングを抜きました。

どうでしょう ばらしてみると非常にシンプルですよね

入っているベアリングは以下の画像の通りです

左が純正の接触式シールドベアリング そして右側が交換する非接触式シールドセラミックベアリング

実はこのベアリング サイズが特殊でNTNなどの有名どころの標準サイズでは存在しないので中華製の特殊ベアリングを調達しました。ちょっと不安ですが使い捨てと割り切って使うことにしました。実際手で回してみるとやはり軽いです。

これを今度はフロント同様に灯油でグリスを洗い流してベルハンマーを充填して圧入します。

圧入順序としてはまずフリー側のベアリングを圧入します。次にシャフトを挿入、そして左側のベアリングを入れて特殊ナットを締めこんで圧入します。フリーボディ同様にベアリングを圧入するために特殊ナットが硬く締まっているんじゃないかと思われます。

最後は画像が少なかったですが一応これで完成です。

まとめ

ベアリングのサイズ

Fハブ:12mm×24mm×6mm  2個

Rハブ:15mm×21mm×7mm  1個

    17mm×28mm×7mm  1個

フリー:17mm×28mm×7mm 1個

    15mm×28mm×7mm 1個

使った工具

 マビック特殊工具、ベアリングプーラー、圧入工具、スパナ(17×19)、シールピックツール、ゴムハンマー、スナップリングプライヤー

使ったケミカル

 灯油、パーツクリーナー、ベルハンマーグリス

キシリウムプロSLカーボンのオーバーホール方法についてはネット情報が少なかったので自分の経験をできるだけ詳細まで書いてみましたがいかがだったでしょうか? みなさんの参考になればうれしいです。ではまた

よーし次回はこれを使って走ってみるぞー

その5へ続く

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